2021年度元気会活動報告

元気会幹事 天野 慶次郎(昭56学機)

「元気会」は、喋り、笑い、そしてストレスを発散することで、健康で若さを保つことを目的として、1998年2月に発足した同好会です。以来、月例で開催しておりますが、2021年度は、新型コロナの影響を受け、2020年同様、わずか3回の実施にとどまりました。

活動は会員が持ち回りで、時機の情報を収集・開示したり、得意分野の知識や経験を紹介して、全員で活発に意見交換しております。

 開催月
(2021年)
  講  師  内   容
 7月宮田  武 氏生物模倣技術の事例
11月古平 恒夫 氏
吉田 一廣 氏  
一病息災 学術研究を侵食する粗悪学術誌「ハゲタカ」への対応
12月渡部  浩 氏
吉田 一廣 氏
微生物の種類とその働き がん治療の賢い選択

以下に講義概要を紹介します。

【生物模倣技術の事例】(宮田氏)

生物が太古の時代から進化の過程で培ってきた優れた能力を解明し、色や形、構造、機能などを模倣し応用する技術が生物模倣技術である。

生物模倣技術の一部を紹介する。

◆カタツムリの殻は表面全体に微小な溝があり、その溝に水をためることにより、汚れの元となる油が付着しても雨で流れ落ち、殻はいつも清浄に保たれている。

応用例 : 建物の外壁材(親水性外壁)

◆魚の胴体には側線器管という水流や水圧を感じる器管がある。これにより、無数の魚の群れの中でぶつかることなく一斉に方向を変えることができる。

応用例 : 自動車の先進運転支援技術

◆ハスの葉は表面に5~15ミクロンの突起物が付いており、更にプラントワックスで覆われていて、清浄さを維持するための自浄機能がある。

応用例 : しゃもじ、樹脂加工のフライパン、塗料 他

【一病息災】(古平氏)

西郷隆盛と伊能忠敬の生涯が紹介された。ともに持病を持ちながら歴史に名を残した、いわば、病を人生の伴侶として取り込みながら一病息災の生き方をした人物である。「人間は絶体絶命の窮地に陥ったとしても生きる希望を捨ててはならない。諦めこそが死地に追いやる敵であるからだ。死地を抜け出した人ほど強い者はいない」と結ばれた。

【微生物の種類とその働き】(渡部氏)

地球上の原生生物(微生物)から始まる生命の歴史、地球上での微生物の種類とその働きが紹介された。

微生物には、零下20℃の低温で生活するもの(南極の不凍湖で発見)、105℃の高温に耐えた菌(ナポリ近郊の海底火山から分離)、1000気圧の高圧下に耐えるもの(深海に生息)、25%塩分に耐える菌(ヨルダン近郊の死海に生息)など様々な環境に対応する細菌がある。

また、微生物は、動植物の遺体を分解し、カリウムやアンモニウム、リン等、植物に貴重な栄養素を供給している。もし、微生物の分解、発酵作用が無かったら、地上はたちまち動植物の遺体で埋まってしまうのである。

【がん治療の賢い選択】(吉田氏)

インターネットなどでがん治療の成功体験談を目にすると、がん患者はその効果を期待してしまうかもしれない。だが、標準治療以外(健康食品、ビタミンC療法、免疫細胞療法等)は科学的に効果が確認されていない治療が多く、慎重に検討するようにと専門家は呼びかけている。

未承認の治療には、標準治療を目指して臨床研究を進める「先進医療」と、製薬企業などが主導する「治験」がある。厚生労働省によると、先進医療はがん治療以外を含め、効果が確認されて公的保険が適用されたのは約60%に留まる。一方、治験は、参加すれば「未来の新治療」を先取りできるかもしれないが、新薬と既存薬のグループに無作為に分けられるため、患者が望んでも受けられない可能性もある。

講義風景(於 交流サルーンいばらき)

講義内容の詳細につきましては、多賀工業会ホームページ(令和3年7月度令和3年11月度令和3年12月度)に掲載されておりますのでご覧ください。

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