寄稿「家族でサッカーやってます」田所直樹(平16院シ)(支部会報第44号より)

寄 稿   家族でサッカーやってます

田所 直樹(平16院シ)

田所 直樹(平16院シ)

私の家族は妻と長女、長男の4人家族です。最近、長男がサッカーを始めたため、週末は毎週、家族でサッカーをやっています。私は、野球をずっとやっていましたが、サッカーは全くの初心者で、子供と一緒に練習し勉強しています。サッカーについていろいろ調べてみましたので紹介します。

まず、サッカーの起源ですが、イングランド(英国)では12世紀の文献があり、そこに当時のフットボールのことが記されていて、初期のフットボールは、街中や広場で興じられていた「ボール遊び」で、一つのボールを争って相手のゴールを目指すというものもあったようです。現在のサッカーは、18~19世紀頃、上流階級の子弟が学ぶパブリックスクールでプレーされていたようです。しかし、フィールドの広さもルールも学校間、クラブ間で様々でした。そこで、1863年、ロンドンとその近郊にあるフットボールクラブの代表者が集まり、共通したルールを決めると共に、協会(Association)を設立しました。これがサッカー(“協会”で決めたルールによるフットボール)の始まりです。

次にサッカーの名前の由来について紹介します。協会(Association)のルールに基づくフットボールは、当初、協会式フットボール(Association Football)と呼ばれていました。ラグビーが”Rugger(ラガー)”と呼ばれるようになったように、当時、イングランドの若者の間で、言葉を短くして愛称をつくることが流行していたのか、Association Footballの”Assoc”に”er”をつけて言葉をつくりました。そのうち最初の”A”を発音することがなくなり、”Soccer”となったと言われています。

ところで、サッカーボールをよく見ると、六角形20枚と五角形12枚を組み合わせて構成されています。ただの球ではありません。これは、アルキメデスの多面体の原理を利用しています。三十二面体は正五角形と正六角形というほぼ同じ形の面でできているため球の形に近い。サッカーボールにして空気を入れると、球に近い形ができます。更に、ボールのどの部分をキックしても、力がボールに均等にかかるからコントロールしやすい。このデザインは1960年代後半から使われるようになり、現在のサッカーボールになっています。

余談ですが、サッカーボールの形をした物質が世の中には存在します。炭素の原子が60個集まった「C(シー)60(ろくじゅう)」と呼ぶ物質で、三十二面体の頂点に炭素原子があって、直径は1ミリメートルの100万分の1ととても小さいです。発見した米国と英国の科学者は1996年にノーベル化学賞を受賞しています。球に近い性質は他の分野でも生かされています。例えばプラネタリウム。大空を三十二面体に区切って、それぞれの面に作った星の像をスライドのように映します。サッカーボールの形をした投影機もあったりします。

これまで、サッカーの歴史等について紹介しましたが、先日、元日本代表の北澤豪さんのサッカースクールに家族全員で参加しました。北澤豪さんは、MFで東京ヴェルディの黄金時代を支えた主力選手で、日本代表でも活躍された超一流プレイヤーです。現在は日本サッカー協会理事、タレント、サッカー解説者としても活躍されています。テレビでも良く見るので、ご存じの方も多いかと思います。実際に、ご本人とあってみると、スタイルも抜群で動きも華麗で、とても50過ぎとは思えない感じでした。テレビでみるよりスマートで実物の方がかっこいいです。これに奮起され、私も頑張りましたが、全く足がついていかず、子供との格差は広がるばかり。半日のスクールでしたが家族全員いい刺激になり、より一層サッカーを楽しめそうです。

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