2023年度 元気会(自己啓発・グループ勉強会)

元気会幹事 天野 慶次郎(昭56学機)

2023年度の元気会活動は第2木曜日を月例に実施してきました。12月には勉強会終了後、水戸京成ホテルにおいて忘年会を兼ねた昼食会を開きました。久しぶりの昼食会が好評であったため、2024年2月からは食事が可能なワークプラザ勝田(ひたちなか市勤労福祉センター)に会場を移し、勉強会終了後は、昼食をとりながらの意見交換会としました。

月毎の活動内容は以下の通りです。

開催月 講  師 内   容
4月 吉田 一廣氏 認知症の原因
舛井 正義氏 実質賃金を積極的に上昇させる方法
5月 吉田 一廣氏 AI 核のような脅威に
7月 吉田 一廣氏 食べ物の健康常識「ウソとホント」Q&A
宮田  武氏 半導体のニュースから
8月 吉田 一廣氏 核抑止論は破綻した
天野慶次郎氏 フィッシング詐欺に注意
9月 吉田 一廣氏 認知症の原因・予防
天野慶次郎氏 カズオ・イシグロの著書
10月 吉田 一廣氏 企業の人材多様化進むか
塩谷建二朗氏 ドライバーズセミナー シニアコース参加紹介 座ってできるドライビングストレッチ
11月 飯田 陽久氏 脳雑学―物忘れ
舛井 正義氏 サンマ不漁 重要性増す海洋科学
12月 吉田 一廣氏 生成AIと格差社会 著作権 ルール後手
仲根 聰子氏 笠間焼の開祖である久野窯の作業過程におけるシーンの抽出
1月 吉田 一廣氏 「宇宙天気」生活にどう影響?
坂場 英太氏 Chat GPT 大規模言語モデルとは
2月 吉田 一廣氏 入れ歯の汚れ 肺炎リスク 動脈硬化 危険を早めに発見
舛井 正義氏 米中の勢いに差GDP逆転遠のいた
飯田 陽久氏 「常陸風土記」から読み解く茨城の魅力度と底力!
3月 加藤 清氏 空飛ぶクルマ 開発の現状と課題

以下に講義概要をいくつか紹介します。

【半導体のニュースから】(宮田氏)

  1980年代半ば日本の半導体シェアは50%を超えていた。特にメモリーDRAMは廉価でシェアは80%を超えていた。これに対してアメリカは、防衛産業の基礎が脅かされるとして激しい批判を繰り広げた。こうして1986年に結ばれたのが「日米半導体協定」で、これをきっかけに日本の半導体産業が衰退に向かった。

日本の半導体製造の技術力は2周遅れと言われ、微細化は線幅40nmレベル(世界の主流は5nm~16nm)である。(ただし、露光装置、成膜装置、洗浄装置などの製造装置に関しては日本は高い技術力を維持している)この危機に対して日本政府は外国からの大手企業の誘致(TSMC)やラピダス(日本の主要企業8社が出資)への補助を決定している。

【入れ歯の汚れ 肺炎リスクに】(吉田氏)

ある調査によると、毎日入れ歯を洗う人は利用者の6割にとどまる。本来は毎日洗うべきものだが、洗浄を怠っていると、細菌が繁殖することで口臭の原因となる。また、食事と一緒に細菌を飲み込むことで誤嚥性肺炎を引き起こすリスクもあるという。厚生労働省によると、誤嚥性肺炎は死因で6番目に多く、入れ歯のこまめな手入れは健康維持の観点からも重要である。

【常陸国風土記から読み解く茨城の魅力度】(飯田氏)

「常陸風土記」は、奈良時代初期の713年(和銅6年)に編纂され、721年(養老5年)に成立した常陸国の地誌である。そこには「常陸国は土地が広く、海山の産物が多く、人々は豊かに暮らし、まるで常世の国(極楽)のようだ」と評されている。そのため、多くの人が茨城県に憧れを持っていた。これらの魅力と底力は1300年たった現代も変わらない。しかし、2020年都道府県魅力度ランキングによると、茨城県は47都道府県中42位である。

  茨城県が誇れるもの、日本一であるものなどがあまり知られていないのが現状だ。もっと茨城を知り、多くの方々に茨城のすばらしさをPRする必要があると感じる。


PAGE TOP