元気会の活動について(支部会報第43号より)

2018年度元気会活動報告

元気会幹事 渡部 浩(昭41学電)

 平成30年度の元気会活動は、前年度に引き続き茨城大学社会連携センターのご好意により会議室を拠点に、第2火曜日を月例(平成31年1月からは第3火曜日10時~12時)に実施してきました。故大津圭三郎氏の志を承継した会員吉田一廣氏を中心に数名の会員が時機の情報を収集・開示し、全員で活発に意見交換するものです。その分野は内外情勢、科学技術、健康医療、環境、教育等、多岐にわたる豊富な内容でした。加えて、9月期は、ソニー生命保険・蛯沢茂氏を外部講師に招聘して「相続」についての講話を、11月期は、4月の舛井正義氏の講義に連携して東京ガス(株)日立LNG基地(日立港区在設)を見学、実態を把握するなど、実状への知見を深める研修活動も積極的に実施しています。
 月毎の活動内容は以下の通りです。

開催月 講 師 内  容
4月 舛井正義氏
吉田一廣氏
同上
都市ガスを安定供給
最近の若者の特徴
ボランティア
5月 本澤壽郎氏
同上
吉田一廣氏
千木(ちぎ)の片削ぎ
日本の道路の狭い理由
毒と薬
6月   総会開催のため元気会休会
7月 吉田一廣氏
渡部 浩氏
宮田 武氏
原子力発電の仕組み
そば打ち入門
ピラミッドと建築技術
8月 吉田一廣氏
飯田陽久氏
地球の大気と海洋の起源
茨城県北ジオパークの再興
9月 宮田 武氏
吉田一廣氏
ソニー生命保険
蛯澤 茂氏
セレンディピティ(予期せぬ発見)
ドイツの電力事情

相続の話

10月 飯田陽久氏
同上
本澤壽郎氏
認知症にならない最強の食事
茨城県で発見された日本最古の地層
日清戦争とその目的
11月   東京ガス(株)LNG基地見学会
12月 吉田一廣氏 睡眠についての誤解
H31年
1月
舛井正義氏
古平恒夫氏
吉田一廣氏
認知症の人の心の中
味覚と健康
荒々しい地球の大気
2月

吉田一廣氏同上
宮田 武氏
国土が外国人に買われている
AI 過信の危険な誤解
田中耕一氏の質量分析法

 講義概要についてその一部を紹介します。

都市ガスを安定供給(舛井氏)
 東京ガス(株)LNG基地の紹介がありました。
 同基地には貯蔵能力23万㎘の地上式として世界最大級のLNGタンクを備え、2016年3月に操業を開始した。供給能力は約23万世帯の年間使用量に相当する。都市ガスは「茨城-栃木幹線」で真岡市まで送られる。

日本の道路の狭い理由(本澤氏)
 馬車文化が発達しなかったため、元々広い道路を必要とせず、狭い道路を持つ都市が発達した。さらに、江戸幕府が戦略上の理由から、大八車の使用を制限したことが大きな原因である。

セレンディピティの話(宮田氏)
 セレンディピティとは思いがけずに価値あるものを発見する事です。1830年パリの染色業者が、ランプの油を仕立て直し中の客の服にかけてしまった。急いで乾かしてみると油のかかった所だけがきれいになっていた。このことがドライクリーニングの発見につながった。同様に、ペニシリンの発見やポストイットの開発も偶然の産物であったが、発見に至るまでの努力も見逃せない。

認知症にならない最強の食事(飯田氏)
 現代の認知症の大部分はアルツハイマー病で、その原因はアミロイドβとタウという異常たんぱく質の蓄積によって起こる。アミロイドβを発生させる原因の一つが糖であり、血糖値の上がりやすい食品(パン、うどん、ケーキ、ジャム類等)を血糖値の上がりにくい食品(蕎麦、玄米、玉ねぎ、葉物野菜、リンゴ等)に置き換えていく事が大切。

睡眠についての誤解(吉田氏)
 「明日の朝は早いから、今夜は早く寝よう」「睡眠は1日最低でも8時間必要」など、睡眠についていろいろ言われるが多くは誤解。逆に不眠につながり易く、脳の働きが休息体制に向かわない。脳は朝の光を浴びると体内時計のスイッチが入り(目覚め)、活動が開始し、夕闇を受けて体内時計の刻みをオフにする。大切なのは、自分の体内時計を正しく設定することにある。

東京ガス(株)日立LNG基地見学会

多くの方々のご参加をお待ちしております。
ご希望の方は幹事までご一報ください。
   (連絡先:TEL 029-254-2898 渡部)

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